大荒れの中で行われた歴史ある祭りの様子を「イット!」が取材しました。

列島に雨の季節がやってきます。

気象庁は19日、鹿児島県の奄美地方が梅雨入りしたとみられると発表。
平年より7日遅い梅雨入りです。

雨はこの週末、関東でも…。
神奈川・横須賀市では大粒の雨が降り強い風が吹く中「御柱祭」が開催されました。

御柱祭は長野県の諏訪大社で7年に一度行われる祭り。
“日本三大奇祭”の1つとして知られています。

今回は横須賀にある大津諏訪神社の創建1200年を祝うもの。
横須賀での開催は“一生に一度”といえる機会です。

大津諏訪神社権禰宜・岩崎昭さん(崎はたつさき)は「どんなことしてもやりますので、催行しますので、雨が強くても成功するのを願っている」と話します。

横須賀の祭りには、長野から約12メートルの巨大なご神木が運ばれ、V字型に柱を設置。
ご神木を誘導するため柱に登った氏子は、強風に襲われ柱にしがみついていました。

参加した人たちが心配していたのは、やはり雨。

長野からの参加者:
雨だと地面が滑りやすくなり、けが人が多くなる雰囲気。徹底して注意したい。

あいさつに立った横須賀が地元の小泉進次郎議員は「私は晴れると思います」と話しました。

しかし、祭りが始まった時点で大雨と強風。
傘がひっくり返る人が相次ぎ、小泉議員も苦笑い。

嵐の中で始まった御柱祭。
このあと500メートルほど先の神社まで人の力だけで運びます。

一方、高さ数メートルにいる氏子を大雨と強風が容赦なく襲います。
女性は滑って落ちないよう、縄をぎゅっと握っていました。

ご神木は神社の入り口に到着。
ここで思わぬ問題が…。

鳥居の幅が約4メートルなのに対し、ご神木の柱は幅5.2メートル。

鳥居をどうやってくぐるのか…。
ぶつかる寸前!数cmの攻防。

間一髪で、鳥居に接触するのを避けられました。

続くご神木も横幅はギリギリ。
氏子も思わず「怖いですね。動いたときめっちゃ怖い」と話していました。

鳥居をくぐり抜けるとフィナーレ。
いつの間にか雨も上がっていました。

大津諏訪神社権禰宜・岩崎昭さん:
けがもなく安全第一で、雨もたくさん降ったが無事終わって何より。

梅雨のはしりのような天気は今後も続く予想。
東京の最高気温は上がったり下がったりを繰り返すジグザグ天気に。

20日は19日より6度も高くなる見込みです。