世界の国からこんにちは♪
昭和45年(1970年)に開催された「大阪万博」。
アジアで初めての万博に日本中が熱狂、愛媛でも開催前から盛り上がりを見せた。

ミス万国博たちが行った万博旗リレー
開会を前に松山空港に降り立ったのは、会場で案内役を務めるため全国から選ばれた「ミス万国博」。
「ミス万国博」はEXPO70とデザインされた万国旗を手渡したあと、大街道に移動。街行く人たちに万博の開催をPRした。

記念メダル発売
開会を5日後に控えたこの日、愛媛県内の金融機関で「100円記念硬貨」の引き換えが行われた。
松山中央郵便局では出勤前のサラリーマンや愛好家らが長蛇の列をつくった。
当時県内に割り当てられた発行枚数は37万4000枚、7月にも追加発行されたが瞬く間に無くなってしまったということだ。

万国博に行くなら国鉄で
開催前日には、松山市で国鉄四国支社の職員や関係者が「万国博に行くなら国鉄で」と、買い物客らに利用を呼びかけ、期待感が高まった。

全国各地の祭りが一堂に集まった
ついに開幕した大阪万博。
8月に入ると会場は連日50万人から60万人の大観衆でごったがえした。
イベント「日本の祭り」では全国各地の祭りが一堂に集まった。
愛媛からは新居浜の太鼓台が出場。ほとぼしるエネルギーと勇壮豪華な晴れ姿を世界の人々に披露した。

「世界の祭典」では宇和島の牛鬼が
ガールスカウトの世界連盟発足60周年を記念する「世界の祭典」では、宇和島の牛鬼が280人の大部隊で登場。
法被姿のガールスカウトが竹ぼらを吹き鳴らすと牛鬼が所狭しと走り回り、会場を埋め尽くした観客からは一斉に拍手が沸き起こった。

「愛媛県の日」は来場者の人気を集めた
地方自治体館で行われた「愛媛県の日」。
会場の一角を南国ムードで盛り上げ、来場者の人気を集めた。
ローカル色豊かな愛媛の文化や産業を世界に紹介する催しで、郷土芸能として旧一本松町の「はなとり踊り」や旧北条市の「伊予万歳」が披露された。
アジアで初めての万国博で世界に存在感を示した愛媛。大阪万博でまかれた種は未来の愛媛で確かな実を結んでいる。
