島根スサノオマジックは5月9日と10日、Bリーグの頂点を決めるチャンピオンシップの準々決勝に臨みましたが、ライバルの「琉球ゴールデンキングス」に連敗し敗退しました。それでも死力を尽くした選手たちに、地元からは大きな拍手が送られました。

アウェイの沖縄に乗り込んだ島根。チャンピオンシップ出場は2シーズンぶりです。
準々決勝の相手は、西地区の王者で最強のライバル「琉球ゴールデンキングス」で、先に2勝したチームが勝ち上がります。

9日のゲーム1では、会場には平日ながら8700人越えの大観衆。完全アウェイの中での戦いですが、スサノオマジックのホーム・松江では…。

福島睦アナウンサー:
松江市総合体育館ではパブリックビューイングが行われ、沖縄にいる選手達へホームコートからエールを送ります。

島根スサノオマジックファン:
「1勝取ってもらえるように頑張って応援します」
「頑張ってください」
「絶対勝つぞ!オー!」

試合は、立ち上がりから津山尚大が圧巻のパフォーマンスを見せます。
沖縄出身で、琉球でプロデビュー、人一倍強い思いで古巣と戦う津山が第1Qだけで11得点をマーク。
しかし、リバウンドランキングリーグトップの琉球も、ゴール下で流石の強さを見せ、一歩も譲りません。
接戦の中、前半終了間際にキャプテンの安藤が3ポイントシュートを決めきり、島根が3点をリードして折り返します。

しかし第3Q、ホームの大声援を受けた琉球の猛攻。連続10得点をあげられ逆転を許すと…ギアが一段上がった琉球を止められません。

最終第4Qには、ニック・ケイが魂のバスケットカウント。しかし反撃もここまで…
71対79で初戦を落としました。

島根スサノオマジックファン:
「(スサノオを)信じるしかないですね。安藤誓哉選手が言ったように出し切ってほしいので、自分も出し切って応援するので、勝ってほしいです」

「悔しかったですけど、でも次があるので。明日は絶対勝ちます」

10日のゲーム2。負ければシーズン終了の島根に、この日も地元から声援が送られます。
しかし先に琉球にペースを握られ、第1Qに一時13点ビハインドと突き放されます。
ここでチームを救ったのは、晴山ケビン。
連続得点で一気に追い上げ、試合を降り出しに戻します。
前半終了間際には、ニック・ケイが鋭いドライブで得点を挙げ、45対46の1点差で折り返します。

しかし第3Qに失速…琉球の攻撃を止められません。島根はわずか5得点に留まり、突き放されます。

それでも第4Qに意地を見せました。晴山は打ったシュートを1本も落とさず13得点。
コティ・クラークもチームトップの22得点を挙げ、追い上げます。
しかし…。ファイナルスコアは、70対88。
島根スサノオマジックの今シーズンの戦いが、幕を下ろしました。
地元沖縄での戦いを終えた津山の目には、涙が…。

島根スサノオマジックファン:
「泣いています。残念ではありますけど、もうずっと大好きなので、これからも応援していきます。本当に力を貰えるようなバスケットを見せてくれてありがとうございます」

松江市・上定市長:
「力を出し尽くしたと思いますし、来期は必ずチャンピオンシップ制覇を目指して、一からチームを立て直してほしいなと思います」

TSKさんいん中央テレビ
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