インドから帰国した松江市の30代の男性から赤痢菌が検出され、松江保健所が感染経路などを調べています。松江保健所管内で赤痢患者が確認されるのは、2009年以来です。
松江市によると、赤痢菌に感染したのは市内在住の30代の男性です。
男性は4月25日にインドに出国し、滞在中の5月2日以降に腹痛や下痢、血便などの症状が出ていたということです。
5月7日に帰国後、市内の医療機関で便を検査したところ、12日に「細菌性赤痢」と診断されました。
松江保健所管内で赤痢患者が確認されたのは、2009年以来だということです。
男性は回復傾向にあり、保健所は、男性と接触した人の便を検査するなどして2次感染がないか調査しています。
細菌性赤痢は、主に経口感染で広がり、潜伏期間は1~5日、典型的な症状は倦怠感や悪寒を伴う発熱、腹痛、下痢です。
国内では年間100件程度の感染報告があり、その多くは海外での感染だということです。
保健所は、海外に行った際には、なま水や生の魚介類、生野菜やフルーツ、アイスクリーム、氷などは避けるよう呼びかけています。