鳥取市の60代の男性が、マダニにかまれたことでSFTSウイルスに感染し、肝機能障害などの症状を訴え入院していることが分かりました。鳥取県内でのSFTS感染患者の確認は2025年では初めてです。
鳥取市保健所によると、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)患者と確認されたのは、鳥取市の60代の男性です。
SFTSウイルスは、ウイルスを保有しているマダニにかまれることで感染し、6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、食欲低下、嘔吐、腹痛などの症状が現われ、全国で毎年死亡例も報告されています。
男性は、5月2日にのどや肩、背中、腰の痛みや食欲不振で医療機関を受診後も症状が改善せず、さらにリンパ節腫大や肝機能障害が確認され入院。
県衛生環境研究所で遺伝子検査をしたところ、SFTSウイルスに感染していたことが分かりました。
男性は入院しているものの、容態は落ち着いているということです。
鳥取県内では、2020年に初めてSFTS患者が確認されていて、2025年1月末の時点で10件の感染報告例がありますが、2025年に入ってからは初の報告です。
鳥取県は、山林での作業、農作業、レクリエーションで野山や畑など屋外に出かける時は、肌をできるだけ露出させないよう長袖、長ズボンなどの着用するなどマダニにかまれないための対策をとるよう呼びかけています。