伊勢神宮の祭典で供える米の苗を植える「神田御田植初」が2025年5月10日、古式ゆかしく行われました。
伊勢市楠部町の神宮神田で行われる「神田御田植初」は、室町時代から続くと言われ三重県の無形文化財に指定されています。
10日午前9時ごろから、神田を管理する作長が、苗を中央・西・東に投げ入れて白装束の作丁と呼ばれる2人が植えていきました。
続いて地元の住民でつくる保存会の会員20人が神田に入り、男性は帷子に烏帽子、女性は白衣に菅笠姿で一列に並び、太鼓や笛の音が響くなか古式ゆかしく苗を植えていきました。
9月の「抜穂祭」で収穫が始まり、伊勢神宮の祭典で供えられます。