2025年5月10日、名古屋市消防局の職員が指令を受信する装置の設定を誤ったまま仮眠したため、到着がおよそ6分遅れたことが分かりました。搬送された男性は、病院到着後に死亡が確認されました。
名古屋市消防局によりますと、10日午前4時半ごろ、名古屋市天白区での救急事案について、瑞穂区にある本部第4救急隊に出動指令が出ました。
しかし、指令を受信する装置の設定を誤ったまま仮眠に入ったため、救急隊は覚知できませんでした。
指令センターは別の救急車を出動させましたが、およそ6分到着が遅れました。
天白区の60代男性は心肺停止の状態で、救急救命処置が行われましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
搬送先の医療機関の医師は「今回の遅延が男性の予後に影響を与えたとは考えにくい」と回答していて、家族には指令に気付かず遅れたことを謝罪しているということです。