政府の備蓄米の放出が始まったあともコメの価格の高騰が続いています。
その影響で、米どころ富山の飲食店も苦渋の決断を迫られています。
洋食店も苦渋の決断


氷見牛を使ったジューシーなハンバーグが人気の富山市の「洋食だんらんや」。

*洋食だんらんや 畑野誠太郎店長
「並で180グラムです」
Q大盛りだと?
「大盛230グラムです」

このハンバーグと相性抜群なのが、ライス。
地元の農家から仕入れた県産のコシヒカリを使っています。
ハンバーグに欠かせないライス。
店では先月、苦渋の決断を強いられました。

*洋食だんらんや 畑野誠太郎店長
「今年の4月からライスのおかわりを有料化した。ライスおかわり無料も店のウリにしていたので心苦しさはあるけれど健全に経営していくのも大事、やっぱり致し方ないかな」
無料としていたライスのおかわりは単品のライスと同じ350円に。

今月からは弁当も5%値上げしました。
それでもライスの大盛無料は継続

*洋食だんらんや 畑野誠太郎店長
「うちのハンバーグとご飯の相性がとても良いのでご飯の大盛りはお客さんに喜ばれている」
しかし、米に限らず様々な食材が値上げしている現状に、経営は苦しいといいます。
*洋食だんらんや 畑野誠太郎店長
「ウクライナの戦争が始まってから小麦の価格が上がって次は油、肉、卵、コメが上がり値段が上がっていない食材を探すのが大変なくらい経営は苦しいものがある」
米の価格高騰がランチ予算に影響
*リポート
「相次ぐ食品の値上げに止まらない物価高。みなさんランチの値段いくらまでにしていますか?」

*まちの人は
「できれば1000円。なるべく安く抑えたい」
「700円くらい、前はこれで600円だったが100円くらい高くなっている」

「だいたい1000円。ラーメンは値段が上がって食べにくくなった。ご飯も値上がりしている、県庁の職員食堂は前まで大盛り無料だったが、今は有料に」
農林水産省が発表した全国のスーパーでの米の販売価格は先月27日までの1週間で4233円と去年の同じ時期と比べ、2倍以上となっています。
新たな挑戦を始めるラーメン店も


店自慢のブラックに氷見産の煮干しをかけ合わせた「富山ブラック」が人気の富山市の「ガッツリ!えびすこ」。

*利用者
「ちょっと濃い、でもそれがいい、ご飯はいつも頼む、必須です」
「濃厚な味なのでご飯はいつも頼む」
欠かせないのがライスですが…。

*ガッツリ!えびすこ 小路晃店主
「(ライスの)おかわり無料を廃止した。企業努力をギリギリまでやったが、この物価高になかなか耐えられない状態になって」
これまではラーメンにプラス100円でライスは「おかわり自由」でしたが、先月からは「1杯」までとしました。
米の価格高騰が続く中、店では新たな挑戦をすることにしました。

*ガッツリ!えびすこ 小路晃店主
「お米作りから挑戦しようと。特に富山ブラックは白ご飯が相棒ですから、お米とブラックを守るために、安心安全の富山県産のお米を食べてもらいたい。来年早々に挑戦しようと」
米の値段はいつ落ち着くのか、先行きは不透明です。