能登半島地震の影響でシロエビやベニズワイガニの漁獲量が低迷している事を受け、富山県は今月、富山湾内で海中ロボットを使った海底調査を実施することにしました。

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これは新田知事が2日の定例会見で明らかにしたものです。

調査は、富山湾の海底の状況やベニズワイガニの分布密度、シロエビの生息状況を把握するために行うもので、調査に使用されるのは自動で海中を移動し鮮明な画像を撮影できる海中ロボットで、ベニズワイガニのハサミの大きさなどから漁獲対象となるオスの生息密度を推定できます。

この他、海水から「生物に由来するDNA」を採取する観測装置を使用して行います。

調査は今月29日から来月1日まで。

富山湾の中央部の水深1000メートル付近でベニズワイガニを、新湊沖水深300メートル前後でシロエビの生息状況を調べることにしています。

富山湾では去年の能登半島地震の発生後シロエビやベニズワイガニの漁獲量が減少していて、県が去年5月から行った調査では地震で発生した海底地すべりの影響で生息密度が低下した可能性があるとの結果をまとめていました。

富山テレビ
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