倉敷市福田町古新田の「F管理」(旧社名:風来坊)と、関係会社の風来坊食品の2社が4月28日、岡山地方裁判所倉敷支部から破産手続きの開始決定を受けたことが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。負債額は2社合わせて、約5億7000万円とみられています。
帝国データバンク倉敷支店の発表によりますと、「F管理」は1970年6月創業の飲食店の運営業者です。「ふ~太」「おふくろ亭」、「かつ一番」、「たら福や」の店名で、主に倉敷市内で和食料理店や中華料理店、居酒屋などを運営していました。
セントラルキッチンを構えて、積極的に多店舗展開を図り、2019年3月期には年売上高約7億8000万円を計上していました。
その後、同業他店との競合が激化するなか、新型コロナの影響で業績が落ち込んだため、不採算店舗を閉鎖するなど経営のスリム化を進めていましたが、セントラルキッチンの稼働率が低下したほか、食材価格や人件費の上昇も重なり、採算性は振るわず、債務超過に陥っていたということです。
2024年5月末ごろに同業者へ運営店舗をすべて譲渡した後は休眠状態となっていました。
風来坊食品は、1970年6月創業で総菜やカット野菜などをF管理へ供給していました。
負債は、F管理が約4億3000万円、風来坊食品が約1億4000万円で、2社あわせて約5億7000万円とみられています。