2018年の西日本豪雨を教訓に、地域住民が風水害を模擬体験して命を守る行動が学べる施設が岡山市に完成しました。5月9日、報道関係者向けの内覧会が開かれ、森下花音アナウンサーが体験しました。

岡山市南区の岡山市南消防署の敷地内に完成した「岡山市消防教育訓練センター 水難救助訓練施設」。2018年の西日本豪雨を受け、消防職員の対応力の強化や住民の防災意識の向上を目的に岡山市が約10億8000万円をかけて整備しました。

プールエリアでは水害から市民を守るため、消防職員が水難救助に特化した訓練を行います。

(潜水隊の訓練の様子)「入水!」

また、地域住民が風水害を模擬体験できるエリアもつくられ、5月23日から運用が始まります。こちらでは、浸水害を想定し、水深30センチと50センチの流水の中を歩く体験ができます。

(森下花音アナウンサー)
「まずは30センチ。膝くらいまで水がある。そしてここから50センチ。太ももまで水があり、かなり水の勢いが強いので少し力を抜くと転んでしまいそう。音も大きいので恐怖を感じる」

ほかにも台風などを想定した暴風雨の体験など、政令指定都市では初めての、複数の風水害に特化した体験ができる学習施設となっています。

(岡山市消防局 柳本浩行消防司令長)
「消防職員には、プールで安全に要救護者を救出できる技術を身に付けてほしい。一般の市民には、沈んだ車から出る難しさなどを体験してもらい、自分や家族の命を守る行動につなげてほしい」

風水害体験エリアの運用開始は5月23日。小学4年生から体験でき、体験希望日の14日前までにWEB予約が必要です。

岡山放送
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