店頭でのコメの販売価格は、5キロで4233円と17週連続で最高値を更新し、2024年の同時期の2倍近くになり高止まりが続いています。この状況を受け福井市は9日、市内すべての子育て世帯を対象に、県産米の購入に使える5000円分の支援券を配ることを決めました。
9日に開かれた福井市議会の臨時議会で西行市長は「コメの購入にかかる家計の負担増の影響を強く受ける子育て世帯への迅速な支援を行い、1日でも早く家計負担の軽減を図り消費減退によるコメ離れを防ぐことで、市内の農家を支援するため、所要の予算措置を行う」と述べ、子育て世帯に対し5000円分のコメの購入支援券を配る考えを示しました。
支援券の配布は、18歳以下の子供がいる市内の約2万4000世帯が対象です。また、ひとり親の世帯にはさらに3000円分を上乗せします。事業にかかる予算は1億5000万円で、市議会で可決されました。
支援券は、新米が流通する前の7月上旬を目途に各家庭に郵送します。2025年の年末まで、市内のスーパーやドラッグストアなどで、県産米の購入に限って利用できます。
県内でコメの購入支援券の配布を決めた市町は、9日時点では福井市だけです。
一方、県では2025年2月から子育て世帯を対象にコメの購入支援をしています。県産米を購入する際に1世帯あたり月1000円分の地域通貨「はぴコイン」をプレゼントするというもので、5回まで応募できます。期間は8月末までですが、これまでにのべ2万件の応募がありました。
行政の支援制度について県民はー
「娘家族には、その支援は助かるのではないか。うちらは年金生活なので、年金生活者にも支援はしてほしい」
「知らなかったし、たくさん食べてもらわないと子どもは育たないから、どんどんやってもらっていい」
「その世代の人にはいいかなと思うが、分け隔てなく支援があるとありがたい」
子育て世代に限定しない支援を求める声も上がっていました。