2010年から3年に1度開かれ、今回6回目となった瀬戸芸。地域に定着したイベントの歩みをデザインで振り返る企画が、高松市の美術館で開かれています。

「海の復権」をテーマに、2010年に始まった瀬戸芸。回を重ねるに連れ、その規模は拡大し、コロナ禍前は、国の内外から100万人以上を集客しました。高松市美術館では、瀬戸芸の15年の歩みに触れてもらおうと、歴代のポスターやチラシなど34点が展示されています。

2013年の2回目のポスターでは海風になびく青やオレンジ色の旗で、瀬戸内らしさを表現しました。そして、2025年の6回目のポスターでは、赤い水泳帽をかぶった多くの子供が海に飛び込む瞬間を切り取ったもので、瀬戸内の見慣れた風景の中で起こる特異な時間を表現しています。

これらは全て岡山市出身のグラフィックデザイナー、原研哉さんが手掛けたもので、6回分が一緒に展示されるのは、今回が初めてです。

(高松市美術館 高見翔子学芸員)
「芸術祭をいろんなアプローチでデザインされてきたのを感じ取れる展示になっている。歴史の歩み、豊かさを感じ取ってもらえたら」

この特別企画は、高松市紺屋町の市美術館で、5月25日まで開かれています。

岡山放送
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