2日に秋田市の海浜公園で風力発電の風車のブレードが落下した事故を受けて、秋田市は7日から市内の陸上風車の発電事業者に安全対策などを聞き取る調査を始めました。
この事故は、秋田市新屋町の新屋海浜公園で2日、「さくら風力」が設置した陸上風車からブレードが落下したもので、近くで男性(81)が倒れているのが見つかり、その後死亡しました。男性の死因は体の複数の部分に重い損傷を受ける多発外傷と見られ、警察が事故との関連を調べています。
事故を受けて秋田市は7日から、市内の陸上風車を運用する12の発電事業者のうち、さくら風力を除く11の事業者から風車の点検の状況や安全対策の内容などを聞き取る調査を始めました。調査は、発電事業者と調整がつき次第、市の担当者が訪問して進めていきます。
秋田市内には大型の陸上風車が45基設置されています。
風力発電は経済産業省の管轄ですが、秋田市は今回の事故を受けて、各事業者に安全対策の徹底を要請するとともに点検状況などを確認したい考えです。