福井市などが特産化を目指す“朝どれ”の新鮮さが売りの「越前レタス」の本格的な出荷を前に7日、目ぞろえ会が開かれました。
「越前レタス」は朝収穫し新鮮なうちに店頭に並ぶため、みずみずしいのが特徴です。福井市と越前町で特産化を目指し10年前から本格的な出荷が始まりました。
JA福井県によりますと、2月から3月の気温が低く生育は遅かったものの、5月に入って気温が安定し例年並みの出来となりました。農家の永吉研太さんは「春の気温が若干寒かったので、生育は順調な部分と散漫な部分がある。例年に比べて玉のそろいが悪いので収穫に時間がかかるが、精一杯頑張ってやりたい」と話していました。
8日の初出荷を前に開かれた目ぞろえ会では、農家らが▼梅雨時期の害虫対策▼出火時に切り口を水洗いする、といった出荷ルールを確認しました。
今シーズンの「越前レタス」の出荷は約8万玉で、販売価格は1玉約200円の見込みです。資材や農業機械に使う燃料の価格高騰もあるなか、レタスの価格は平年並みとなりそうです。
農家の永吉さんは「燃料やマルチ(農業用ビニール)、タネなどの価格が全体的に上がっているので、(レタスの)売価も上がって欲しい思いはある。(売価が)上がり過ぎるのも良くないが、生産者も精一杯頑張って作っているので、消費者にも協力をいただけたら」と話しています。
農家によると、切り口が白いものが美味しく新鮮なレタスを見極めるポイントで(赤やピンクは良くない)、重すぎると実が詰まりすぎて葉が固いということです。
越前レタスの本格出荷は6月中旬まで続き、JAの直売所「丹生膳野菜」や県内のスーパーで販売されます。