秋田県仙北市にある劇団わらび座の新作ミュージカル「秋田は何もない」の公演が6日始まりました。秋田弁を話す女子高校生の日常が描かれ、笑いあり、涙ありの現代劇です。
ミュージカル「秋田は何もない」は、劇団わらび座が1995年に仙北市のわらび劇場で常設公演を始めてから30年の節目を記念した作品で、秋田市出身の内館牧子さんが脚本を手がけました。
主人公の秋田弁を話す女子高校生の日常に、秋田の実情や秋田への愛が詰まった笑いあり涙ありの現代劇で、合唱やロックなど12分に及ぶ歌が披露される「文化祭」のシーンが見どころです。
6日の初回公演には350人が訪れ、ミュージカルを楽しんでいました。
由利本荘市から訪れた人:
「楽しんだり泣いたりして、とても素晴らしかった。秋田を自分たちが考えて変えていかないといけないと思った。秋田は何もなくはない」
潟上市から訪れた人:
「劇中の高校生たちもいろいろと訴えていたが、(秋田に住んでいる人たちから)いろいろアイデアが出てくるんじゃないか。秋田はもっと発展すると思う」
劇場には、秋田の発展にその手腕が期待される人の姿もありました。来賓として招かれた鈴木健太知事です。
鈴木知事は「これから秋田のマインドを変えていくのに素晴らしいコンテンツだと思う。劇中で秋田弁をいろいろなところで使っていて、すごく良いと思った。秋田に住む大人として、子どもたちに秋田をプライドを持って考えてほしいことやいろいろなことができると作品を見て思った」と話していました。
新作ミュージカル「秋田は何もない」は、あきた芸術村わらび劇場で11月24日まで公演されます。