2024年1月に発生した能登半島地震の被災地に笑顔を届けようと、石川県の中学校を招待してサッカー大会が島原市で開かれました。
開催されたのは今年で35回目を迎える「島原招待中学生サッカー大会」です。
競技力の向上と選手同士の交流が目的で、今年は県の内外から31チームが参加しました。
県外からの参加は例年、九州のチームが中心ですが、今年は能登半島地震の被災地、石川県の中能登中学校を特別に招待しました。
島原招待中学生サッカー大会実行委員会 林田行弘 顧問
「平成3年には(雲仙普賢岳の噴火で)本当に大きな被害を受けて、その時に全国の多くの人から義援金や支援、励ましの言葉をもらった。そのお返しが大会を通じて何かできないかと」「中能登中を招待した」
サッカーを通して被災地に笑顔と希望を届けようと企画され、中能登中の選手と指導者の旅費などはクラウドファンディングで全額を賄いました。
中能登中学校サッカー部 石坂天 主将
「(地震のときは)初めての震度7で、とっさに隠れてみんなで安否確認をして、そこから外に出てみたら道路や家がボロボロで言葉に表せないくらいショックだった」「1年経っても全然復旧していなくて、怖い思いもあるなかで招待され、いい環境でサッカーができることは励みになる」
サッカー部顧問 山邉雅司 さん
「自分たちが苦しいときに支えてくれる人への感謝の気持ちと大人になったときに」「次は色々な困っている人への支えになる人間になってほしい」
爽やかな青空のもとで支えあう大切さを実感した選手たちの表情もキラキラと輝いていました。