警察庁などを騙る男からの電話を信用した島根県東部の女性が、現金1200万円を騙し取られたことがわかり、警察が特殊詐欺事件として捜査を続けています。
特殊詐欺の被害にあったのは、島根県東部に住む80代の女性で2025年3月、自宅の固定電話に警察庁と検察庁を名乗る男から相次いで電話がありました。
被害女性は、2人の男から「麻薬取引で自分の口座が使われていた」などと伝えられた上で「身の潔白を証明するためには口座のお金を調べる必要がある」と言われたため、自分の口座から現金1200万円を引き出して指示された駐車場に置いたということで、現金は何者かに持ち去られて騙し取られました。
警察では、警察が捜査のために金銭の提出などを求める事は絶対になく「あなたが捜査対象になっている」などの電話があった場合は一旦電話を切り、最寄りの警察署に相談して欲しいと呼びかけています。
また5月以降島根県警には「+」で始まる電話番号や末尾が「0110」の電話番号で警察を装う特殊詐欺の相談が全国から数十件寄せられていて急増傾向にあり、警戒を呼び掛けています。