鳥取砂丘で1日、気温が30度を超え、全国180地点でも夏日となった。フェーン現象と強い日差しが原因で、札幌も前日から10度近く急上昇し、18.7度となった。東京・北区のクリニックには、気圧の変化による頭痛など気象病を訴える人が来院していた。医師は、水分補給が重要だと指摘する。
フェーン現象と強い日差し…全国的に夏日に
1日は、全国180地点で夏日を記録した。鳥取市の観光名所「鳥取砂丘」には、強い日差しが照りつけていた。

市内にある気象庁の観測地点では、最高気温26.9度を観測した。一方、日陰がなく直射日光が降り注ぐ砂丘の気温は、どうなったのか。
取材班:
強い日差しが照りつけていまして、手元の温度計では30度を超えています。
鳥取砂丘は、30度を超える真夏の暑さとなった。
観光客:
暑いです。でもいい運動になって良かったです。
取材班:
暑いですか?
子供:
あつい。

1日は、南風が山を越えて気温が上がるフェーン現象と強い日差しの影響で、日本海側を中心に気温が上昇した。札幌市でも4月30日から10度近く上がり、最高気温18.7度を観測した。
公園を訪れた親子:
すごく散歩日和で、来てよかったです。
GW後半は気圧上下による頭痛に注意
一方で東京・北区のいとう王子神谷内科外科クリニックを訪れていたのは、このゴールデンウィーク中、体の不調に見舞われた人々だ。

院長:
昨日の夜からですかね。断続的な頭痛で、痛みの強さは激痛ではないってことですかね。
患者:
(頭痛が)繰り返す頻度も1分ぐらいに1回ある日もあれば、5、10分ないときもあって。
頭痛を訴える男性患者に対し、院長は変わりやすい空模様が関係している可能性があると診断した。
院長:
急に雨が降る前とか気圧が急に下がる時に、血管が拡張しやすくなって、血管が拡張した時に起こる頭痛。いわゆる気象病、天気痛と言われているようなものが加わっているような気がしますね。
気象病は、気圧の変化によって頭痛などの症状が出る。特に、気圧が下がる雨の日に症状が出やすいという。2日は、全国的に雨が降る予報で気圧も下がる見通しのため、注意が必要だ。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
(気象病は)増えてくると思います。低気圧からくる頭痛の患者さんは、感覚器の血流が悪くなって起こっている可能性もありますから、スポーツ飲料や水やお茶などを1杯から2杯ぐらい飲んで、循環を良くするということも併せて大事だと思います。
この天気と体の不調を「見える化」するアプリもある。その名も「頭痛ーる」。気圧の変化などがチェックできる。取材班が居る東京・北区の場合はこう表示されている。
取材班:
気圧グラフを見てみますと、2日の明け方から一日中警戒マークが出ています。
2日の東京は雨予報だ。気圧が下がる為、「頭痛ーる」アプリが警戒を呼び掛けている。前もって知っておくことで薬の準備や水分補給、ストレッチなど予防的な行動が取れるようになり、症状が出ても慌てずに対処することが出来る。
2日からのゴールデンウィーク後半戦は、全国的に気圧が下がったり上がったりする空模様だ。特に2日と連休最終日の6日は、広い範囲で気圧が急降下する見込みで、体調の変化に注意が必要だ。

1日、東京都心の最高気温は23.8度と初夏の暖かさとなった。
ゴールデンウィーク後半の東京都心の空模様には、注意が必要だ。2日朝から日中にかけては雨予想で、気温も20度に届かない。4日の日曜日は、夏日となり最高気温26度の予想。
そして連休最終日は、雨が降る予報。一日ごとの寒暖差も大きく、日常的な体調管理や熱中症などへの警戒が求められる。
(「イット!」5月1日放送より)