琉球王朝時代、国王の権威の象徴として儀式の際などに用いられた国宝の玉冠が2日から一般公開されます。
国宝である「玉冠」は琉球国王が即位する際の冊封など重要な儀式の時のみ着用されました。
金や銀、水晶など7種類の飾り玉が288個あしらわれていて、かんざしには金細工など精密な彫刻が施されています。
戦前は3点の玉冠が尚家のもとに残されていましたが、沖縄戦で消失したとされ現存するのは尚家が東京で保管していた1点だけです。
どの国王が着用していたか詳しいことは分かっていませんが、2024年3月にアメリカから返還された国王の肖像画御後絵で尚育王が被っている玉冠と同じ形だということです。
那覇市歴史博物館 山田葉子学芸員:
琉球王国の歴史と共に貴重な文化財を残し守り継いできた方々にも思いを馳せて頂く機会になればと思います
玉冠は2日から14日まで那覇市歴史博物館で一般公開されます。