京都市内で4月30日朝早く、水道管から水が漏れ出し、京都駅からも近い幹線道路が冠水した。
30日午前3時半ごろ、京都市下京区の交差点で、「道路に水があふれている」と通行人から警察に通報があった。
警察によると、水道管から水が漏れ出し、道路が冠水したという。
道路は川のような状態
これは、水が噴き出した現場から60mほど離れた場所の、防犯カメラの映像。

午前3時半ごろ。突然、水が押し寄せてきた。
道路は水が流れ始めてから1分もたたない間に、まるで川のような状態に。そこから3時間たっても、水の勢いは収まらなかった。

30日未明、京都市の中心地にも近い国道1号で、水道管から大量の水が漏れ出し、周辺の道路が冠水した。

午前9時半ごろに空から撮影された映像では、道路が陥没して大量の水が住宅街の方へ流れていく様子が確認できる。

現場は京都駅から1キロほど北にある、五条通の交差点付近。清水寺など観光地にもつながる道路。

近くの住宅地は川のようになり、玄関が浸水した家も…。

こちらの家の駐車場に止めていた車は半分が水没し、男性は仕事を休むことに…。
車が水没した住民:
シートは泥だらけですね。車もおそらく廃車になるんじゃないかと。エンジンまでつかっているので。
影響は水道水にも及んでいた。市内のスーパーでは…。

スーパーフレスコ五条店・店長:
朝7時くらいにはもう濁っていた。今はちょっとマシになってるんですけど、まだもう少し茶色く濁ってました。
野菜などの食材を水道水で洗うことができず、ペットボトルの水で対応したという。

京都市の中心地を含む約6500軒で濁った水が出る可能性があるとして注意を呼びかけるとともに、6台の給水車を出動。
給水車に水を貰いに来た家族:
水が濁る可能性もあるのかなということで、給水されてたので、せっかくなのでいただいて帰ろうかなと。
給水車に水を貰いに来た住民:
コーヒーとお味噌汁が欲しいと言いましたので、その分だけを(もらいました)。
最大11連休のゴールデンウィークのさなか、人気の観光地・京都で起きた道路の冠水はさまざまな影響を及ぼしている。

大規模な道路の陥没の恐れもあるとして交通規制を実施…朝方から大渋滞が発生した。

普段なら観光客で賑わうはずの冠水現場近くの喫茶店では…。
kaeru.coffeeスタッフ:
本来は海外の方ですね、すごく多いんですよ。でもそこが全然通れない、全部川だったので。人通れないから全然こないです。
原因は水道管の“老朽化”
観光地・京都を直撃した道路の冠水。
原因は、水道管の“老朽化”とみられる。

記者リポート:
あちらに穴の開いている水道管があります。かなり茶色くさびています。上部破損しているのがわかります。水道局によりますと、あちらが今回亀裂が入った水道管だということです。

京都市水道局によると、現場の地中を通る66年前に敷設された直径約30センチの上水道の水道管。老朽化により、水圧で亀裂が入り、水があふれ出た可能性があるという。

京都市は、1月にこの上水道の点検をしていて、今後、老朽化を理由に撤去する予定だったとう。
午後1時すぎに水は止まり、その後、漏水箇所の修繕は終えたが、その後も交通規制は続いた。
今後の対応について…。
京都市上下水道局水道部 文字記子企画担当部長:
空洞調査も合わせて行ったうえで、順次交通規制を解除する予定でございます。

また、国交省京都国道事務所の調査によると、現段階では地中に空洞があるような反応はなく、引き続き調査を続けていくという。
(「イット!」4月30日放送より)