宮崎県でも感染が広がっている「百日ぜき」は、4月14日から20日の1週間の感染者数が88人で、2025年の累計は453人に達し過去最多となった。厚生労働省は4月7日から急性呼吸器感染症(かぜ)を「5類」感染症に位置づけ。定点医療機関からの患者数の報告が始まった。未知の感染症をいち早く探知する狙いだ。
「百日ぜき」の感染広がる
咳が数週間にわたり続き、乳児の場合、重症化する恐れもある「百日ぜき」の感染が広がっている。

宮崎県によると、4月14日から20日までの1週間に報告があった「百日ぜき」の感染者数は88人で、前の週を20人上回り、2025年に入って最も多くなった。「百日ぜき」の感染者数は累計で453人に上っていて、過去最多となっている。
「かぜ」の患者数 報告始まる
そして、今回から新たに報告が始まったのは、「かぜ」の患者数だ。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの経験を踏まえ、未知の呼吸器感染症が発生し感染が広がり始めたときに速やかに探知するため、4月7日から急性呼吸器感染症、いわゆる「かぜ」を「5類」感染症に位置づけ。定点医療機関からの患者数の報告が始まった。

急性呼吸器感染症は、咳・喉の痛み・呼吸困難・鼻水・鼻づまりといった、いわゆる「かぜ」の症状をはじめ、新型コロナウイルスやインフルエンザ、「百日ぜき」などの感染症も含まれる。

県内で4月7日から13日までに報告された急性呼吸器感染症の感染者数は1517人だった。厚生労働省によると、患者への影響はなく、診療上の扱いも変わらない。「百日ぜき」などの流行も続いているので、手洗い・うがいなど基本的な感染症対策を徹底していきたい。
(テレビ宮崎)