東京・北区のJR十条駅前で17日、不審車両と追跡していたパトカーが正面衝突し、一時騒然となった。さらに逃走した犯人たちの車は無人のまま動き出し、警察官が慌てて制止する事態も確認されている。
不審車の犯人たち確保の横で車動き出す
東京・北区のJR十条駅前で17日午後6時頃、歩道で警察官2人に、不審な人物が取り押さえられていた。

しかし、そのすぐ横の道路でパトカーがドアが半開きのまま急発進。

そして、その横をドアが開いたまま白い車がゆっくりと動き出していた。
運転席をよく見ると、誰も乗っていない。

居合わせた撮影者は、「危ない危ない危ない!車、車止まっていないから。サイド!サイド!」と声をあげていた。
現場の警察官は車にダッシュで近づきながら「やばいやばい!」と慌てていた様子だった。
一体、現場で何が起きていたのか。
不審車両を追跡中に正面衝突…犯人たち逃走
映像が撮影されたのは十条駅前で、右側にはタワーマンション、左側には商店街があり、人通りが多い現場だった。

当時、現場の道路では1台の車がパトカーに追いかけられていた。巡回中のパトカーが不審な車両を発見し、応援のパトカーと共に追跡していたという。

居合わせた撮影者によると、不審車両がロータリーに入ると、パトカーの1台が出口付近で待ち伏せし、2台で挟み撃ちにした。

しかし、ロータリーから出てきた車と待ち伏せしていたパトカーは正面衝突を起こし、犯人たちは車から飛び出し逃走。

映像で捉えられていたのは、車から犯人たちが飛び出した直後、警察官が1人を確保したとみられる瞬間だった。

撮影者によると、犯人たちが乗り捨てた白い車はサイドブレーキをかけずに飛び出したため、ひとりでに動き出したという。

撮影者は、「犯人たちは逃げるのに必死でしたよ。4人か5人。東南アジア系に見えた」と話している。

警視庁は3人をその場で確保し逮捕。さらに逃げた人物たちの行方を追っている。
(「イット!」 4月25日放送より)