3日に公示された参議院議員選挙。各党の党首は第一声で何を訴えたかを分析した。
“第一声”で各党首は何に時間を割いたのか?
石破首相は兵庫・神戸市内で…。

自民党・石破茂総裁:
困った方々に重点的にお払いをする。それが給付金であって、決してばらまきでも何でもありません。今年中には、生活苦しい、そういう方々にお金が行き渡るようにいたします。

注目が集まる給付金やトランプ関税などについて話したが、3分の1を占めたのは物価高に関連するもの。
また、第一声の場所に阪神・淡路大震災があった神戸市を選んだということもあり、防災関連の話題に時間をかけた。

一方、立憲の野田代表は宮崎県の緑豊かな水田の前で第一声。
コメの価格高騰や物価高対策、消費税減税などについて多く話した。

立憲民主党・野田佳彦代表:
我々は食料品に関わる消費税を今8%かかっていますが、0%にしようと思います。赤字国債を発行しません。財源は、しっかりと提示しています。しっかりと提示しながら、責任ある減税を果たしていきたいと思います。

自民党と同じく神戸市内で第一声を行ったのが、公明党の斉藤代表。
今回の参院選を“物価高乗り越え選挙”と名付け、物価高対策や成長戦略について時間を割い「た。
公明党・斉藤鉄夫代表:
責任ある減税を行っていきます。野党の皆さんは、ばらまき、ばらまきだという。そうではありません。物価高に追いつかない年金、そして賃金の上昇、その差額を埋めるための物価高対策でございます。

また、社会保障や防災など幅広い分野に触れ、与党としての実績をアピールした。

おひざ元の大阪市を第一声の地に選んだのは、日本維新の会の吉村代表です。
日本維新の会・吉村洋文代表:
社会保険料の負担があまりにも大きすぎると、やっぱり生活は持たないですよ。成り立ちません。社会保険料を下げる改革、これは今の人口減少、高齢化社会の中で絶対に必要な本質的な問題だと思っています。これをやらせてください。

吉村代表がアピールしたのは、物価高対策や社会保障、経済圏の東京一極集中の解消など。
これまでの大阪府を中心とした改革の実績を前面に押し出した。

共産党の田村委員長は、東京・池袋駅前で第一声。
多くの時間を割いたのは物価高対策。特に消費税減税について…。
日本共産党・田村智子委員長:
自民党政治を終わらせて、暮らしでも平和でも希望が持てる新しい政治へと、ともに歩んでいこうではありませんか。1人2万円の給付。税金を使った選挙買収そのものではありませんか。

自民党との対決姿勢を打ち出し、賃上げや物価高対策、防衛費の縮小など、共産党の主張を訴えた。

6月の東京都議選で躍進した国民民主党が選んだ場所は、サラリーマンの聖地、東京・新橋。
多くの時間を割いたのは、物価高対策。
国民民主党・玉木雄一郎代表:
我々は手取りを増やす。税金は選挙の前に選挙対策でばらまくのではなく、一生懸命働いて、それを払っていただいた納税者のみなさんに、減税でお返しするのが筋じゃないですか。

物価高対策として、現役世代の賃上げや控除額の引き上げの話題や、デジタルなどへの新たな投資といった成長戦略などを訴えた。

れいわ新選組の山本代表は、新宿駅前で第一声を行った。
れいわ新選組・山本太郎代表:
今すぐ消費税廃止。消費税、そのことについて減税なんてほとんど国会の中で話がされなかったものを、今や自民党以外が消費税減税に全党が触れるという状況までつくり出した。力を貸していただきたいんです。

与党が訴えている給付金ではなく、減税をするべきだとする山本代表。
物価高対策に多くの時間を使っていた。

存在感を強めている参政党の神谷代表は、多くの人が行き交う銀座で第一声を行った。
参政党・神谷宗幣代表:
参政党の今回の選挙の訴え、キャッチコピーは「日本人ファースト」です。まず、自国民の生活をしっかり守っていこう。経済活動大事だし、グローバル化、止められないから。けど、バランスを取りながら国民の生活をしっかり守ろう。

「日本人ファースト」を掲げ、減税や夫婦別姓、外国人問題などの話題に時間を割いた。

新宿駅前で第一声を行ったのは、社民党の福島党首。
社民党・福島瑞穂党首:
ミサイルより米を。ミサイルより暮らしを。ミサイルより平和を。お金を使うところ間違っている。

防衛費を縮小し食品への消費税をゼロにすることや、社会保障などを中心に演説した。

日本保守党の百田代表は、新橋駅で第一声を行った。
日本保守党・百田尚樹代表:
この選挙戦はですね、日本にとって大事なんですよ。今、自公政権のむちゃくちゃを止めることができたら、まだ日本は復活する余地があります。

食料品の消費税をゼロといった、減税を通じた経済の活性化について訴えた。
「事実上の政権選択選挙」との見方も上がる今回の参院選の投開票は7月20日だ。
(「イット!」 7月3日放送)