東京駅近くで12日、気楽に日本酒を味わえる「SAKEICE BAR」がオープンした。20種類以上の日本酒や、高級日本酒アイスなどが楽しめる、新感覚の日本酒体験を提案。近年、日本酒の輸出額が大きく伸び、国内外に向けた新たな日本酒文化の発信拠点として期待される。

日本酒をスキマ時間で楽しめるバーが東京駅前に誕生

日本酒の美味しさを気軽に体験してほしいから、アイスにしてみた。

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12日に東京・中央区にオープンした「SAKEICE BAR! (サケアイスバー)」は、日本酒アイスを販売する企業が打ち出した新業態。

能登産やフルーツ系など、常時20種類の日本酒などを提供するほか、3000円の高級日本酒アイスなども用意。

隣のアイス店で購入した商品を持ち込むこともできる。

株式会社えだまめ・成田博之 代表取締役:
新しいチャレンジをする酒蔵の見本市です。アイス、お酒を飲んでみたいなという形で、国を跨いでお客さんが来てくれるような、そんな店になれたらいいなと考えています。

2014年に約115億円だった日本酒の輸出額は、この10年で430億円にまで増加。輸出先の国や地域は80に上り、過去最高を記録している。

日本酒の未来を拓く新たな文化提案と挑戦

こうした背景を追い風に、国内外に向け、新たな日本酒文化を提案。

戦略の要となるのが、好立地かつ短時間だ。

店は東京駅八重洲口から約2分のヤンマービル内の路面店。

店員:
フードに合わせてご提供したいお酒と、あとはうちのトピックスで、おすすめのお酒が何個かあります。

注文の手間を解消するため、日本酒の特徴などを書いたポップを用意。

購入時は専用コインを入れ、ワンプッシュでOK。

来店客も旅行や出張帰りなど、スキマ時間を活かして店舗を訪れているようだ。

来店客:
たまたま出張の帰りに東京駅を経由していたので、仕事の疲れが一杯でスッキリした感じで、良い体験ができています。

来店客:
機械で自分で選んで気が楽。サクッと(飲んで)帰りやすいかなと。

株式会社えだまめ・成田博之 代表取締役:
東京駅の駅前は、いっぱいご存知のとおり飲食店があるが、日本酒を短時間で楽しめる店が意外とないなという気づきがあり、短い時間で新しい出会いを提供できる店にできたらいい。

堤礼実キャスター:
何をきっかけに興味を持ったり、ファンになったりするのか分かりませんよね。東京の中心で日本酒の魅力に触れて、もっと奥の深さを楽しみたい、そんな扉が開くことを期待したいです。
(「Live News α」4月24日放送分より)