トンネルや橋脚用の型枠製造を手掛ける坂井市春江町の「森本工業」が、福井地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約2億1000万円です。
民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、森本工業は1970年に創業し、トンネル工事用の型枠製造を手掛けていました。2020年に法人化し、同業者やゼネコンからの受注を中心に、トンネル工事で使用する型枠を自社設計し製造していたほか、高架橋や橋脚向けの型枠の製造も手掛け、2015年には約5億2000万円の売り上げを計上していました。
しかし、受注先が型枠製造を内製化したことで受注が減少し、2022年12月期の売り上げは約5600万円にとどまりました。
先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念し、今回の措置に至りました。負債は債権者43人に対し約2億1000万円です。
