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困った…停電も引き起こす「カラスの巣」電柱や鉄塔に巣作り 山陰両県で年間1600個も…撤去作業に密着(島根発)|FNNプライムオンライン
さあどうする? 全国各所「困った」事情

困った…停電も引き起こす「カラスの巣」電柱や鉄塔に巣作り 山陰両県で年間1600個も…撤去作業に密着(島根発)

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春に活動が活発になるカラス。「カラスによる被害に悩まされている」という報告も各地から聞えてくる。代表的なのは「ごみ荒らし」だが、その被害は多岐に渡っている。

今回は繁殖期に数多く見られ、停電被害を引き起こすこともある「カラスの巣作り」問題に焦点を当てて、実態や対策の現状を取材した。

ごみ袋を裂いて荒らすカラス
ごみ袋を裂いて荒らすカラス
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相次ぐカラス被害…「ごみ荒らし」以外にも

暖かくなると増えるカラス被害…。

取材にあたった福村翔平記者の家でも、燃えるごみの収集日の度に、ごみを荒らされる被害に遭っていた。カラスが及ぼすさまざまな被害の対策ついて東京の専門家のもとへ伺った。

カラスの生態に詳しい松原始特任准教授
カラスの生態に詳しい松原始特任准教授

東京大学総合研究博物館・松原始特任准教授:
一番効くのは、物理的に触らせない。金属製のごみ入れのボックスなどがあればカラスは絶対に手を出せない。

取材したのは、カラス研究の第一人者という東京大学総合研究博物館の松原始特任准教授。
「有害な病原菌の発生源となる動物の死体を取り除く重要な役割を持っている」と話し、カラスが生態系においては一定の役割を果たしているのを前提に、「ゴミを不用意に捨てる人間が無防備」だと注意を促した。

カラスをごみ袋に触れさせないボックス
カラスをごみ袋に触れさせないボックス

そして福村記者がアドバイス通り、自宅で「物理的に触れさせないよう」ごみ入れボックスで囲んで対策を実践したところ被害は確認されなくなり、「平穏が訪れた…」と喜んでいる。

しかし、カラスによる被害は多岐に渡っている。

電柱の送電線近くに作られたカラスの巣
電柱の送電線近くに作られたカラスの巣

その一つがカラスが電柱に巣を作る行為だ。春はカラスの繁殖期で、巣作りもピークを迎えているという。

東京大学総合研究博物館の松原特任准教授は「電柱や送電鉄塔みたいな鉄骨を組んだ構造物はよく使う」と、巣を作る場所の特徴を話す。

電柱への営巣による停電が多発
電柱への営巣による停電が多発

深刻…「カラスの巣」による停電 

この巣作りで引き起こされるのが、「停電」だ。巣の材料である木の枝や針金などが、電線に接触することで送電が止まってしまうためだ。

配電設備を管理する中国電力ネットワークによると、島根・鳥取両県で確認された鳥の巣は、2024年1年間で1600個に上っているほか、2025年もすでに600個となっていて、巣が原因の停電は6件発生している。4月17日には、浜田市で140戸が停電した。

松江市役所では停電により業務に支障も
松江市役所では停電により業務に支障も

また6年前には、松江市役所で停電が発生し、住民票や戸籍謄本の発行ができなくなるなど、業務に支障が出たこともあった。

カラスの巣の撤去作業
カラスの巣の撤去作業

停電防ぐため…各地で撤去作業に奔走

このため中国電力ネットワークでは、巣を見つけ次第撤去を続けている。この日は、松江市鹿島町で撤去作業があり、取材班が同行した。

高所作業車で巣に近づき撤去
高所作業車で巣に近づき撤去

作業員が高所作業車に乗り込み、巣に接近。

感電の恐れがある針金などがないことを確認した後、器具を使って慎重に巣をつかみ、大きな網に移していった。撤去作業は30分ほどで完了した。

作業中は「感電」や「停電」に細心の注意を払う
作業中は「感電」や「停電」に細心の注意を払う

作業にあたったスタッフは、「電気が生きた状態での作業になるため、近隣が停電になる恐れもあり、安全に作業することを一番心がけている」と話す。

さらに、カラスは一度巣を作った場所を覚えていて、撤去しても同じ所に巣作りすることが多いため、スタッフは巣作り防止する器具を設置する工事も合わせて行った。

「カラスに巣作りをやめろ」とは言えず…影響を最小限に抑える努力続く

中国電力ネットワークの昌子課長は「停電はみなさまの生活に影響を及ぼすことがあるので、出来るだけそういったことがないように事故停電の防止に努めていく」と話し、数多くの巣の撤去作業に追われる中で、迅速に安全に作業を進めていきたいと話す。

「鳥獣保護管理法」も踏まえた対策が必要
「鳥獣保護管理法」も踏まえた対策が必要

巣が作られた電柱の下には、枝がたくさん落ちているなど異変があるという。中国電力ネットワークでは、巣を見つけた場合、絶対に自分で処理しようとせずホームページ上のチャット機能を使うなどして連絡してほしいと呼びかけている。

カラスは、鳥獣保護管理法で許可なく捕獲・殺傷することが原則禁じられている。カラスの生態を把握しつつ、人間の生活への悪影響を最小限に抑える地道な努力が続いている。
「カラスに巣作りをやめろ」と言うわけにもいかない‥‥どのように共存していくかが大切だといえる。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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