秋田市の沼谷市長は23日、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長と就任後初めて面会しました。新たなスタジアムについて沼谷市長は「既存のスタジアムの改修も検討の1つの選択肢としていきたい」と理解を求めました。
秋田市は、新たなスタジアムを八橋運動公園の第2球技場と健康広場に建設するとしていました。一方で、4月6日に投開票された秋田市長選では、ASPスタジアムの改修を検討すると訴えた沼谷市長が当選しました。
23日は、ブラウブリッツ秋田の岩瀬社長が「ご就任おめでとうございます」とあいさつし、就任後初めて沼谷市長と顔を合わせました。
沼谷市長は「私自身としては、これまでさまざまなスタジアム整備を巡る議論があって、この議論の時間と紆余曲折してきたのは、市民、ブラウブリッツの皆さん、サポーター、スポンサーの皆さんにとっても非常に不幸なとは言いませんが、そういう時間だったのではないかと思っています。新設という選択肢を消すということではなく、既存のASPスタジアムの改修も検討の1つの選択肢としてやらせていただきたい」と述べました。
これに対し、岩瀬社長は「今いただいた話として、われわれがそれを良い悪いという判断ができないのも事実。本当に私たちとしては、これまでの期間を、私自身はネガティブに捉えたくない」と応じました。
沼谷市長は「新設に向けた議論を止めるのではなく、整備費やスケジュールなど深堀りすることと並行して、ASPスタジアムの改修が技術的に可能かどうかに加え、新設より早く安くできるとなれば最優先させる」と述べ、理解を求めました。
沼谷市長は、4月中に鈴木知事と会談するほか、5月早々にはJリーグとも面会し、改修も含めて検討していることを伝えると強調しました。