福井県内各地の小学校では、子供たちに犯罪からどのように身を守ったらいいかを伝える講習会が開かれています。22日は、福井南警察署が福井市の社南小学校の新1年生約140人を対象に開きました。
社南小学校での講習会には、スペシャルゲストとしてサッカーチーム「福井ユナイテッド」の北脇健慈選手と波本頼選手が先生役で登場。防犯標語「イカのおすし」を使って、知らない人から声を掛けられても、ついて行かずに大きな声で助けを呼ぶなどの対処法を児童に伝えました。
講習後、児童らは「ちゃんと“イカのおすし”を守って帰るようにする」「防犯ブザーを鳴らせないときがあるから、そういうときは大声を出す」などと話していました。
県内では、2025年に入り3月末までに、不審者からの声かけの事案が18件確認されています。
福井南警察署生活安全課長の高橋弘毅警部は「(児童には)知らない人にはついていかないなどの基本的な防犯意識をもってほしい。子供の安全確保は警察の活動のみならず地域住民の協力が必要なので、警察と一緒に見守り活動をしていただきたい」としています。
県内での2024年の声かけの認知件数148件あり、春から夏ごろにかけて多くなっています。実際のケースでは下校中が多く、女子児童が男に横から顔をのぞき込まれ声を掛けられたり、車に乗った男から「おいでおいで」などと声をかけられるなどの事案が発生。県警は、こうした不審者情報を公式アプリ「ふくいポリス」で発信し、注意を呼び掛けています。
※高橋弘毅警部の高ははしご高