4月21日、岩手県盛岡市は市内の3つの教育・保育施設で感染性胃腸炎の集団発生があったと発表した。
3つの施設合わせて園児56人と職員6人のあわせて62人が嘔吐や下痢などの症状を訴えているという。
盛岡市によると、4月10日に市内の教育・保育施設(園児・職員150人以上)から複数の園児に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、4月4日から4月14日までに、園児20人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
また別の教育・保育施設(園児・職員100人以上)から、4月11日に複数の園児に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、4月7日から4月16日までに、園児15人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
糞便検査を実施した結果、症状のある7人からノロウイルスが検出された。
別の教育・保育施設(園児・職員100人以上)では、4月14日に複数の園児や職員に嘔吐や下痢などの症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、4月1日から4月16日までに、園児21人と職員6人のあわせて27人に嘔吐や下痢などの症状があったことがわかった。
糞便検査を実施した結果、症状のある5人からノロウイルスやサポウイルスが検出された。
いずれの施設でも症状のある人は回復傾向にあるという。
盛岡市は感染対策として、調理前や食事前には石けんで十分な手洗いを行うことや、嘔吐をした場合は、部屋の換気を十分に行いながら、マスクやビニール手袋等を用いて片付け、嘔吐した場所や使用した用具を塩素系漂白剤で消毒するなどを呼びかけている。