幹線道路などでよく見かける電光掲示板、正式には「交通情報板」と呼ばれ、警察などが、ドライバーに通行規制や渋滞などの情報を伝えるために設置しています。
この交通情報板を使って、島根県警がユニークな交通安全の呼びかけを始めました。
村上遥アナウンサー:
「おべーがな、急な飛び出しじこすーぞ。どこか耳なじみのある言葉で交通安全の呼びかけています」
松江市のくにびき道路。
交通情報版に表示されたのは…。
「ほこうしゃに、やさしいうんてんだんだんね」
出雲弁で交通安全を呼びかける標語です。
「だんだん」は出雲地方の方言で「ありがとう」。
「歩行者にやさしい運転をありがとう」とドライバーに安全運転を促します。
表示される標語はほかにも…。
「ああおべた。そぎゃんスピードだすじゃねが」
「ばんがたは、くるまみえーやにたすきせや」
「まもうだで、大事な頭ヘルメット」
この出雲弁の交通安全標語は松江市東出雲町の意東小学校の5・6年生が考えたもの。地区の交通安全協会の募集に寄せられた79の作品の中から選りすぐりの6つがランダムに表示されます。
島根県警交通企画課・竹内康二課長補佐:
「特に出雲弁交通安全標語については大変インパクトの強いものだと思っている。通行される方にこの標語を目にして交通安全について心がけてもらえたらと思う」
このユニークな呼びかけ、島根県警では3年前にスタート。
当時流行した人気アニメの名ぜりふをパロディにした標語など、インパクトのある呼びかけが功を奏したのか、去年までの4年間に事故件数は1割ほど減少しました。
今年も去年の同じ時期に比べ件数は減少していますが、死者数は5人と増加。
県警はこの「出雲弁」標語が死亡事故防止につながればと期待しています。
この出雲弁の交通安全標語は県内24か所で7月31日まで表示されます。