鳥取県選挙管理委員会は選挙で候補者が他の候補者を応援する、いわゆる「2馬力選挙」を防ぐため、自らの当選を目的とする「宣誓書」の提出を5月の県議会議員補欠選挙で求めることを決めました。こうした宣誓書の提出を求めるのは全国で初です。

4月21日、鳥取県庁で開かれた県の選挙管理委員会で、当選の意思のない候補者が他の候補者を応援するいわゆる「2馬力選挙」を防止するため、次回の選挙から立候補を届け出る際に「みずからの当選を目的とする」という趣旨の宣誓書の提出を求めることが決まりました。

「2馬力選挙」は去年の兵庫県知事選挙で問題となり、鳥取県は「2馬力によって民意が左右されてはいけない」として独自に対応策を検討していました。

「宣誓書」は立候補の届け出と一緒に提出を求め、出さなかったとしても罰則はありませんが県選管が正当な理由がないと判断すれば立候補の届け出を受理しない場合もあるとしています。

5月16日告示、25日投開票の鳥取県議会米子市選挙区の補欠選挙で初めて実施されることが決まり、こうした宣誓書の提出を求めるのは全国初となります。

鳥取県選挙管理委員会事務局・松さき(やまへんに立と可)亮太事務局長:
「2馬力選挙がだめだということをしっかりと伝える必要がある。国政選挙にかかわらず近々行われる県議の補欠選挙両方ともしっかりと公平公正な選挙を行われるように尽くしていきたい」

また、県選管は合区で行われる今年の夏の参議院選挙について、島根県との合同選挙管理委員会を開き、参院選の鳥取・島根合区選挙区でも宣誓書の提出を求めることを決めました。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。