ローマ教皇フランシスコが死去したとバチカンが発表しました。
88歳でした。
史上初のアメリカ大陸出身として、2013年に第266代ローマ教皇に就任。
これまでの教皇が住んだ使途宮殿内の華美な住居を利用しないなど、貧しい人々への配慮で知られ、難民や移民の保護や気候変動への対応を呼びかけるなど、SDGsも積極的に発信しました。
2019年、ローマ教皇としては38年ぶりに来日した際には、東京ドームに約5万人を集め、大規模なミサが行われました。
ミサには、信者たちが“パパモービレ”と呼ぶオープンカーに乗って登場。
これはトヨタの燃料電池車「MIRAI」をベースに、環境問題を重視する教皇の意向によって製造されたといいます。
ローマ教皇フランシスコ:
主に結ばれ、善意ある全ての人々と、また、異なる宗教を信じる人々と、絶えざる協力と対話を重ねるならば、私たちは全ての命をより一層守り世話する、社会の預言的パン種となれるでしょう。
天皇陛下に面会するため皇居に向かった際に利用したのも燃料電池車でした。
2025年に入って呼吸器の感染症や肺炎の治療のため、2月中旬から1カ月以上にわたり、ローマ市内の病院に入院していたローマ教皇フランシスコ。
退院後は少しずつ公務を開始していて、死去の前日である20日も、キリスト教の復活祭のミサに合わせて、バチカンのサンピエトロ広場に姿を見せたばかりでした。