瀬戸内海の島々などを舞台にした現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭が開幕して初めての週末を迎えました。各会場では芸術祭を待ちわびた多くの人でにぎわいました。
港に到着したフェリーから観光客らが次々と降り立っていきます。4月18日に開幕した現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つ、香川県の小豆島です。島では、新作を含む39点の作品が展示されていて、開幕から初の週末となった19日は、大勢の観光客らでにぎわいました。
台湾のアーティスト、ワン・ウェンチーさんが手がけた新作、「抱擁・小豆島」は、島で取れた約4000本のタケを使った巨大な作品は中に入ることができ、訪れた人たちは、隙間から差し込む柔らかな光や風を楽しんでいました。
(岡山から)
「寝ころんだら、とても気分が良くてすてきな所」
(台湾から)
「素晴らしい。とても涼しい」
(岡山から)
「とても楽しかった。風とウグイスの声がすてきだった」
一方、全長23メートルの体が横たわる「ナップ・ヴィナス」は、前回から展示されているダイダラウルトラボウと対をなす作品です。島の景色と一体となった現代アートを堪能することができます。
(徳島から)
「芸術祭は初めて。何年も前から来たいと思っていた小豆島に来て最高」
一方、今回が初参加となる会場でも…
(河原大記者)
「今回、瀬戸芸初参加となる瀬居島ですが、午前中から大勢の人が訪れています」
坂出市の瀬居島では閉校した島の幼稚園や小学校、中学校などを舞台に16人の作家のバラエティー豊かな作品が展示されています。
(千葉から)
「すごく良かった。初めて来たので景色も見られて良かった」
(兵庫から)
「牧歌的な雰囲気の中にアートがマッチしていて、瀬戸内でしかできない芸術祭だと感じた」
瀬戸内海の島々が広大なミュージアムに姿を変える瀬戸内国際芸術祭。会場周辺は、今後さらににぎやかさを増しそうです。