トルコ・ブルサで3月、走行中のバスが電柱に衝突する一部始終がカメラに捉えられた。実はバスはブレーキの故障が起きており、気が付いた運転手がわざと縁石や車に衝突した後、電柱に激突していた。運転手の機転によって、バスは大惨事を回避。11人がけがを負ったが、死者は出なかった。
走行中のバスが暴走し電柱に激突
トルコ・ブルサで3月21日、バスの中で撮影されたのは恐怖の瞬間だった。
車内はまさに阿鼻叫喚で、乗客たちの叫び声が響き渡っていた。

何が起きたのかというと、バスが走行中に突然、甲高いブレーキ音を響かせ、減速することなく縁石にドンと衝突。

そのまま前に止まっていた車にぶつかると、反対車線へ飛び出し、勢いよく電柱に激突してようやく停止した。

ぶつかった衝撃でバスの前方部分は激しく損傷し、窓ガラスも粉々になっていた。
ブレーキ故障で運転手が意図的に衝突
なぜバスは暴走したのか。その理由はブレーキの故障だった。
事故の直前、ブレーキが効かないことに気がついた運転手は、このままではまずいと判断し、わざと車に衝突して減速させていた。

しかし、それでも衝撃は凄まじく、乗客たちはイスから跳ね上がり、床に投げ出された人もいた。その後、車内にいた人物が「落ち着いて、落ち着いて」と声をかける中、乗客は自力でバスから脱出した。
運転手が機転を利かせたことでピンチを乗り切り、11人がけがをしたが、1人の死者も出すことなく大惨事を防ぐ結果となった。
(「イット!」 4月18日放送より)
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