全国の学校の卒業アルバムの制作を請け負っていた宮城県仙台市の印刷会社がサイバー攻撃を受けた問題で、岩手県立の学校16校でも約2300人分の個人情報が漏えいしたおそれがあることが分かりました。

この問題は2023年度に全国約2000校の卒業アルバムを制作した仙台市の「斎藤コロタイプ印刷」がサイバー攻撃を受け、掲載された名前や顔写真が、外部に漏れたおそれがあるとされるものです。

岩手県教育委員会によりますと、2023年度、県立高校と県立の支援学校あわせて16校の卒業アルバムの印刷業務がこの会社で行われていて、あわせて2300人分の情報が流出したおそれがあるということです。

情報が漏えいしたおそれがある県立の学校は、盛岡一、盛岡二、盛岡三、盛岡四、盛岡南、不来方、盛岡工、沼宮内、葛巻、紫波総合、一関二、一関工、大槌、岩泉の県立高校14校と、盛岡峰南高等支援学校、花巻清風支援学校です。(学校名は2023年当時のもの)

これは4月18日、「斎藤コロタイプ印刷」から県教委に情報提供があり、判明しました。

斎藤コロタイプ印刷によりますと、2024年7月にネットワークの接続異常が発生し、その後の調査でコンピューターウイルス「ランサムウェア」の攻撃を受けたと特定されたということですが、「現時点でデータ漏えいによる被害などは確認されていない」ということです。

この会社が手掛けた卒業アルバムを巡っては、盛岡市立の小中高校あわせて24校のほか、大船渡市、陸前高田市、滝沢市、久慈市、矢巾町の学校でも個人情報漏えいのおそれがあることが確認されています。

岩手めんこいテレビ
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