SNSのインスタグラムが他人に乗っ取られる被害が福井県内で多発しています。ダイレクトメッセージを使用し電話番号を聞き出す手口で、乗っ取られた場合、つながっている知人らに同様のメッセージが送られ、被害が広範囲に及んでいる可能性があるとして、警察は「知人のアカウントでも信用しない」よう呼び掛けています。
福井県警サイバー犯罪対策課によりますと、SNSアカウントが乗っ取られる被害は2025年に入り3月までに32件発生し、前年の30件をすでに上回っています。また、ここ1週間で立て続けに3件の相談が寄せられているということです。
急増している手口としては、知人のアカウントから「アンバサダーになるために投票に協力してほしい」という内容のダイレクトメッセージが届き、投票に必要な電話番号を教えるよう求められるということです。これに応じて電話番号を伝えると、ショートメッセージに認証コードとURLが届き、それをSNSのダイレクトメッセージで送るよう指示が。従うとSNSアカウントのパスワードが変更されて乗っ取られるということです。
また、電話番号と認証コードをダイレクトメッセージで送った段階で、他のSNSアカウントが作成され、これをインスタグラムと紐づけて乗っ取られる手口もあるということです。
こうした手口の場合、知人のアカウントはすでに乗っ取られていて、SNS上のつながりで一気に被害が拡大している可能性があります。
県警では▼安易に電話番号を教えない▼2段階認証にする▼知人のアカウントでも信用しない、などの対策を呼び掛けています。
