安来市の公立小学校で、児童の学習状況や生活状況などを記録した「指導要録」を定められた保存期間より前に廃棄していたことが分かり、学校側が当事者や保護者に謝罪するとともに、廃棄した指導要録の復元に努めるとしています。
これは安来市が18日に明らかにしました。
誤廃棄があったのは安来市の公立小学校で、3月26日の公文書の年度末整理の際に、保存期限を迎えていない児童の指導要録を廃棄したということです。
指導要録は、学校に在籍する児童の学籍、学習指導の過程と結果を記録した書類で、「様式1」には、児童の氏名、学年、住所、保護者の氏名などが記されるほか、「様式2」には、各教科の学習状況や生活状況などが記されます。
「様式1」の指導要録は、「卒業年度の翌年度から起算」して20年、「様式2」の指導要録は、5年経過した後に廃棄することに定められていますが、今回は、「入学年度から起算」と誤って認識していたというこことです。
3月31日に、令和6年度の卒業生の進学先の中学校から問い合わせを受けたことで誤廃棄がわかったというこうとです。
誤廃棄されたのは、「様式1」が73人分、「様式2」が38人分で、市によるといずれも「機密文書」として処理業者に直接搬入し、その後処理済みであると確認されたことから個人情報の漏洩はないものと考えているとしています。
学校では、指導要録が廃棄された当事者と保護者に謝罪するとともに、17日に説明会を開催。
誤廃棄した指導要録の復元にも可能な限り努めたいとしています。