札幌市・中央区の交差点で17日、白いワゴン車が歩道に乗り上げ信号機に衝突し、信号機が根元から倒れる事故が起きた。この事故で、車を運転していた50代男性は無事で、けが人もいなかった。信号機が壊れてしまった場合は保障義務が生じるが、誤って壊してしまった場合は“数百万円”の修理費用に任意保険が適用される可能性があると専門家は指摘する。

信号機倒壊…車が歩道に乗り上げ衝突か

札幌市・中央区で17日午後0時半頃、雨が降る交差点で撮影されたのは衝撃の瞬間だった。

歩行者のすぐそばで倒れた信号機
歩行者のすぐそばで倒れた信号機
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信号機がひとりでにバタンと倒れ、壊れた部品がコロコロと車道へ転がっていった。すぐ近くにいた赤い傘の歩行者も驚いたのか、振り向くと同時に後ずさりしていた。

一体、信号機に何が起こったのか。車道に向かって倒れた信号機。ポッキリと折れた柱の部分には、フロント部分がベッコリとへこんだ白い車があった。

衝突した白いワゴン車と倒れた信号機(提供:技研工房)
衝突した白いワゴン車と倒れた信号機(提供:技研工房)

実は当初、白いワゴン車が対向車線にはみ出すと、そのまま歩道に乗り上げて信号機に衝突した。

幸いにも車を運転していた50代の男性にけがはなく、巻き込まれた歩行者もいなかった。警察は事故の原因を調べている。

倒壊した信号機…修理費は壊した人が負担

全国で20万基以上あるという信号機だが、今回事故で壊れた信号機の修理費用は事故を起こしたドライバーが支払うのか。値段はいくらになるのか。

専門家である交通事故鑑定人の中島博史さんは、「根元から折れてしまった場合には、信号の立て直しからやり直しになるので、工事費込みで数百万円にはなると思う。公共の財産ですから、財産を破損した場合には、(壊した人に)補償義務が生じます」と解説している。

事故後の現場の様子(提供:技研工房)
事故後の現場の様子(提供:技研工房)

また、修理はドライバーが補償しなければならないが、誤って衝突して壊してしまった場合は任意保険が適用される可能性があるという。車の運転にはくれぐれも注意が必要だ。
(「イット!」 4月17日放送より)

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