7月からパーティーゲーム「黒ひげ危機一発」の公式ルールが、黒ひげ人形が「飛び出したら勝ち」へ30年ぶりに変更される。1975年発売時の「救出して勝利」に戻る形で、50周年となる7代目モデルに合わせた原点回帰となる。タカラトミーの担当者は、遊ぶ人が自由に決める柔軟さも呼びかけた。
「飛んだら勝ち」へ原点回帰の大転換
7月で発売50周年を迎えるパーティーゲーム「黒ひげ危機一発」で、勝ち負けのルールが30年ぶりに、がらりと変更される。

タルに刺さったのは赤、青、緑のカラフルな剣だ。タルから飛び出すのは「黒ひげ人形」だ。
1975年に登場し、累計出荷数2000万個を超えるパーティーゲームのロングセラー「黒ひげ危機一発」は、2025年7月には誕生50周年を記念して、7代目の最新モデルが発売される。それに合わせ、30年ぶりに公式ルールが変更されることになった。
記者リポート:
箱を見てみると「飛び出した人が勝ち」と書いてあります。
これまでのルールは黒ひげ人形が「飛び出したら負け」だったが、これからは逆になる。「飛び出したら勝ち」だ。この180度のルール変更に、街からは驚きの声が上がった。
街の声:
えー!逆転の発想ですね。
街の声:
めっちゃ面白いかも。飛ばしたいです。

1975年の発売当初は、「タルに閉じ込められた海賊の親分を、剣で縄を切って救出する」という設定があり、黒ひげが「飛んだら勝ち」だった。
その後、人気クイズ番組で使われたのをきっかけに黒ひげが「飛んだら負け」というルールが広く浸透した。それを受け、1979年からは公式ルールも「飛んだら勝ちまたは負け」と選べるようになり、発売20周年を迎えた1995年には「飛んだら負け」が正式ルールとなった。
「飛んだら勝ちで楽しさ共有へ」変更理由を語る
今回の30年ぶりとなるルール変更で、発売当初の「飛んだら勝ち」に原点回帰した。街の受け止め方は様々だった。

街の声:
「飛んだら勝ち」なら1人だけ勝ちだから、そっちの方がすがすがしい。
街の声:
(飛んだら負けの)ドキドキの方が(良い)。ゲームですからね。
ルール変更に踏み切った理由について、タカラトミーの担当者はこう説明している。
タカラトミー・池澤圭さん:
飛んだら誰か1人が負けてしまうより、飛んだら勝ちでみんなで喜ぶ方が、より楽しさを共有できるんじゃないかということで、今回変更させて頂いた。
タカラトミーは「ルールを押しつける訳ではなく、遊んでいる人たちで自由に決めて楽しんで欲しい」としている。
(「イット!」4月17日放送より)