米子市長選挙は、現職に新人2人が挑む三つ巴の戦いとなっていますが。20日の投票が迫る中、3人の候補の訴えを”AI”などを使って分析し、米子市の課題などを改めて洗い直します。

任期満了に伴う米子市長選挙に立候補したのは、届け出順に、無所属の新人で元自動車学校教習指導員の門脇由さん(39)、無所属の新人で前鳥取県議会議員の山川智帆さん(47)、3期目を目指す無所属の現職、伊木隆司さん(51)の3人です。

この3候補、それぞれの訴えは何に主眼が置かれているのか?13日の告示日にあげた「第一声」を例に、その内容を”AI”で分析。使われた言葉の出現頻度やつながりを基に探りました。

新人、門脇さんのAI分析です。門脇さんの第一声は約10分間で、「米子駅」や「拡幅」などが大きく出ています。
続いて、同じく新人の山川さん、第一声は約11分間で、その中では「駅前」、「借地」といった言葉が目立ち、市政の課題を訴えています。
最後に現職の伊木さん、第一声は約10分間で、「借地」、「地方創生」などが大きく、これまで進めてきた地域活性化策を強調している事がわかります。

言葉や表現はやや違いますが、3候補とも共通して課題や重点に挙げているのが、「市役所の借地問題」と「駅前の活性化事業」です。このうち駅前の活性化事業に対する訴えをピックアップすると…。

門脇由候補:
駅前もしくは中心市街地と呼ばれるところに、これまでも多額の予算を充ててきましたが、そこに人が増えていないこの方向性を今、転換すべきと思っています。

現職が進める駅前開発で、インフラ整備だけでは賑わいの創出ができていないと指摘。こうした財源を、ほかに充てるべきと主張しました。

山川智帆候補:
成功した街は駅前に行政機能、民間機能全部集約させています。そして、市民の皆さんにとって、利便性を高める、これが可能になってきます。行政機能、買い物機能、病院機能が可能になってきます。

山川さんは、市役所の借地問題と合わせ駅前に市役所を移転することで、市民の利便性が向上すると訴えています。

伊木隆司候補:
インフラが非常に古くなっていて、14万人規模のこの米子にはふさわしくない状態だった。一定の改修をして、一定の補強をしていくことは絶対にやらなくてはいけない。

伊木さんは、駅前のインフラをさらに整備することでイベントや出店を促す支援を行っていきたいと訴えています。

商都米子の舵取り役を決める市長選挙は、3日後の4月20日に投票が行われ、即日開票されます。

TSKさんいん中央テレビ
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