市街地の3分の2を焼き尽くした鳥取大火の発生から、4月17日で73年です。これに合わせ、消防などが市街地を練り歩く防火パレードが行われました。
パレードには、鳥取消防署の隊員13人が参加し、救助工作車やポンプ車など4台の消防車両に乗り込んで、智頭街道や若桜街道など鳥取市の中心市街地を回りながら防火を呼びかけました。
鳥取大火は、1952年4月17日に発生。春の乾燥した空気と強風によって火が広がり、旧市街地の3分の2が焼失、約4000人が負傷、2人が死亡しました。
このパレードは、大火の記憶と教訓を風化させないよう鳥取消防署が毎年この時期に実施していて、17日は、空気が乾燥する春は火の取り扱いに注意が必要なことなどを市民に呼びかけました。
鳥取消防署予防係・徳中宏多央係長:
防火パレードによって、住民の皆様に防火意識の向上や啓発を図ることを目的としています。この歴史的な大火を風化させないため、継続的にこういった防火パレードを実施していくことが重要なのかなと思います。
鳥取消防署の管内では2025年に入り、2024年を上回るペースで火災が発生していることから、電子機器の点検や刈った草の適切な処分など、引き続き注意を呼びかけていくとしています。