岩手県紫波町では、4月16日に続き17日も住宅地でクマの目撃が相次いでいます。
クマが近くで出没したため、サクラの名所・城山公園付近は入場規制が続き、近所の住民には不安が広がっています。
16日午前7時ごろ、紫波町二日町で体長1mほどの成獣とみられるクマ1頭を近くの住民が目撃し警察に通報しました。
町によりますと、午前11時までに町内でのクマの目撃情報が6件寄せられているということですが、これまでに人や物への被害は確認されていません。
町では16日、サクラの名所・城山公園付近でクマの目撃情報が3件寄せられました。
17日目撃された場所は、城山公園から半径6キロ以内の場所で、町によりますと16日目撃されたクマも含めすべて同一の個体の可能性が高いということです。
16日は公園内の監視カメラに遊歩道の近くを歩くクマの姿が捉えられていました。
このため城山公園は約2000本のサクラが見ごろを迎えるのを前に、16日に入場が規制される事態となり解除のめどが立っていません。
公園の近くに住む住民には不安が広がっています。
近所の住民
「怖くて外に出られない。孫にも『きょうは外に出るな』と言われた。足が悪いからすぐに追いつかれる」
町はクマの目撃が広い範囲に渡っていることから、捕獲のためのわなの設置を検討しているということです。