画面左から現れたのは、右肩に黒いカバンをかけた人物。
駆け足で横断歩道を渡り、歩道を歩いて行く。

これは、14日の夜、高校1年の手柄玲奈さん(15)が、殺害された現場付近にある防犯カメラの映像。
容疑者が住む会社の寮からも刃物2本押収
黒い帽子、茶色いジャンパーと、グレーのズボンという服装は、警察が事件発生直後に発表した、谷内寛幸容疑者(24)のものと、よく似ている。

さらに左手は、血で赤く染まっているように見える。

友人と、さいたま市内の飲食店に行ったあと、1人で帰宅した際に襲われたとみられる手柄さん(15)。

これまでの調べで、谷内容疑者との間に面識はなかったとみられているが、谷内容疑者は、事件が起こる1時間40分ほど前に、現場近くにある建設会社の寮を出たことが分かっている。

その後、現場の半径1キロ圏内を歩き回っていたことが、防犯カメラの捜査で明らかになった。
これは、付近の道路に残されていた、谷内容疑者のものとみられる血痕の位置を記した地図。

血痕は、谷内容疑者の身柄が確保された交番へと続いていて、その道中にある防犯カメラには、谷内容疑者とみられる姿が残されていた。それが冒頭の映像。

右肩に黒いカバンをかけ、黒い帽子をかぶった人物が、駆け足で横断歩道を渡り、交番のある方向へ走り去って行く。

そして交番へと続くこの先の道路には、谷内容疑者のものとみられるカバンが落ちていた。
カバンの中には、血痕がついた本や筆箱などが入っていて、すでに警察が押収している。

また現場からは、犯行に使われたとみられる血の付いた包丁が見つかっているが、これに加えて谷内容疑者が住む会社の寮の部屋からも、包丁を含む刃物2本が押収されていたことが新たにわかった。

寮の部屋に台所はなく、包丁が一見して新しいことなどから、警察は谷内容疑者が事前に包丁を用意して、襲う相手を探していた可能性もあるとみて調べている。
(「イット!」 4月17日放送より)