サッカーJ3・ガイナーレ鳥取のユースチームの活動拠点が、鳥取県境港市に完成しました。学校再編で使われなくなったかつての小学校の校舎を、選手育成の拠点として活用します。
境港市に完成したガイナーレ鳥取の高校生以下のユースチームの活動拠点「ガイナーレ誠道アカデミー」。かつての旧誠道小学校の施設を活用して、ガイナーレ鳥取を運営するSC鳥取が開設しました。
SC鳥取・塚野真樹社長:
私どものクラブが掲げております大きな大きな理念が、スポーツによるまちづくり、人づくりでございます。
開所式では、SC鳥取の塚野社長など関係者がテープカットをして完成を祝いました。校舎1階を選手の寄宿舎や交流試合で訪れた相手チームの簡易宿泊施設に改装、災害時には避難所としても利用されます。校庭は、天然芝のサッカーグラウンドに生まれ変わりました。
SC鳥取・塚野真樹社長:
地元が大好きな選手、自分たちのお世話になっている方を大切に出来て、自分の夢を叶える、そういう選手が育ってくれると良いなと思います。
旧誠道小学校は、2020年3月に閉校となり、校舎の活用が懸案となっていました。アカデミーの開設は、地域の活性化にもつながると市も歓迎しています。
境港市・伊達市長:
住民の方は、こぞって喜んで、私どもも嬉しく思っています。誠道町にとっても境港市にとっても、若者がここで成長する場になっていただきたい。
事業費はあわせて約8600万円で、境港市の企業からの寄付金や企業版ふるさと納税で寄せられた寄付金などが充てられたほか、SC鳥取が改装費の一部を負担、市から無償で施設を借り受けます。5月上旬に利用が始まり、当初はユースとトップの若手13人のほか、境高校サッカー部の県外出身の部員2人も生活をスタートさせます。
SC鳥取・塚野真樹社長:
空港とか、港のフェリーを生かしてアジアの近隣のユース皆さんに来てもらって、キャンプとかしてもらえると良いなと思います。若い子たちのエネルギッシュさを感じられる場所、交流人口が増えていく2つが、まちづくりにつながるかなと思います。
今後、校舎の2階と3階についても順次改装を進め、施設の充実を図ることにしています。