出口が見えない物価高の波。
いわゆる1000円の壁に頭を悩ませるラーメン店も多い中、大胆な一杯で乗り切ろうとする店がありました。
16日のランチタイム。
お客さんが存分に味わっていたのは、背脂をふんだんに使った人気の油そばです。
器に入ったしょうゆベースのタレ、そこに、これでもかと背脂を豪快にかけていきます。
その背脂ダレにしっかりと絡めるのはモチモチの極太麺。
最後に自家製チャーシューや煮卵などをのせれば完成…かと思いきや、仕上げの追い背脂をして、ようやく店自慢の一杯の出来上がりです。
「味濃いめで絡みついてて、めちゃめちゃ美味しい」「(背脂)給油の日です。給油できました」と、お客さん大絶賛の油そば。
しかし、店は今、油そばの命である背油の仕入価格高騰に直面しています。
ラーメン平太周・呉英仁オーナー:
豚肉全体が上がっている、(背脂は)4倍くらいの単価。
毎月2トンもの背脂を使うという店にとって、背脂の高騰は大きな負担となっています。
そこで店では、いわば逆転の発想で物価高に挑む驚きのメニューを開発したのです。
それが、大きな丼に盛られたド迫力の油そば。
全体の量は2倍、お値段は1杯1800円です。
大胆にボリュームアップして、あえて高めの値段設定にすることで客単価を上げる狙いがあるといいます。
ラーメン平太周・呉英仁オーナー:
1000円以上でも食べに行きたいラーメンなんだなと、満足度を上げるような努力をしないといけない。