岩手県内各地でサクラが開花する中、紫波町では4月16日朝、花見の名所「城山公園」の近くでクマの目撃が相次ぎました。このため16日午後6時現在、公園の入場が規制されています。
16日午前7時半ごろ、えさを探すようにゆっくりと歩く1頭のクマを、紫波町の城山公園に設置されている監視カメラが捉えました。
16日午前7時40分から約30分間に紫波町二日町の城山公園付近でのクマの目撃情報が2件、町に寄せられました。
さらに午前8時半ごろには城山公園から500mほど南西の国道4号線付近でも、やぶの中に逃げ込むクマが目撃されています。
町によりますと、すべて同一の個体とみられ人や物への被害は確認されていません。
クマの出没を受け町は午前9時ごろ、城山公園への入場を規制しました。
約2000本のサクラがある城山公園では、開花を前に14日から市民で賑わう「城山桜ウィーク」が始まったばかりでした。
イベントを主催する町の観光交流協会は肩を落としています。
紫波町観光交流協会 高橋松雄事務局長
「出はなをくじかれたような形。クマが目撃されればまた入場規制なので、そうならないことを祈っている」
町は警察と周辺の警戒を続けるとともに城山公園の入場規制を解除する時期を検討しているということです。