価格の高騰に歯止めがかからないコメ。福井県内では先週から備蓄米が店頭に並び始めました。15日に1回目の入荷があった福井市内のスーパーを取材すると、引き続き販売は好調で、備蓄米の需要の高さがうかがえました。
吉田圭吾アナウンサー:
「こちらのスーパーでは、先週に続いてきのうから2回目の備蓄米が入荷されました。ただ、一日で半分ほどに減っています」
福井市のAコープやしろ店では、15日にコメ卸業者の福井県米穀から備蓄米の県産ハナエチゼン10キロ、37袋が納品されましたが、16日正午過ぎに残っていたのは19袋でした。
先週ほどではありませんが、備蓄米で価格の安いハナエチゼンは人気で、他の銘柄よりも速いペースで売れています。渡邉正輝店長は「売れるスピードは先週の方が早かった。(ほかの銘柄比べると)ハナエチゼンの方が早く売れている。備蓄米の方が早く売れる傾向がある」と話します。
10キロで比較すると、備蓄米のハナエチゼンは先週と変わらず5980円、県産のコシヒカリは7280円、いちほまれが7480円で販売されていました。
渡邉店長は「毎週火曜日に備蓄米が入ってきても週末までは残らない。価格は高止まりが続くのではないか」としています。
この店舗では、新米が入荷できる時期までは備蓄米のハナエチゼン10キロを月に100袋ずつ入荷する予定だということで「やはり供給・欠品を気にしている。(客が)欲しい時に供給できるように本音を言えば、もっと入荷したい」といいます。
このスーパーには22日にも25袋が入荷する予定で、その翌週以降も毎週、同様の数が店頭に並べられる予定だということです。
農林水産省によると、3月31日~4月6日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は4214円で、2024年の同じ時期と比べ2倍以上。前週と比べても8円高く、データの集計を始めた2022年3月以降の最高値を更新しています。値上がりは14週連続だということです。