大家族直撃!米代だけで月2万円超
備蓄米が放出されても、米の価格上昇が止まらない。食卓に欠かせない米の価格は、いつになれば下がるのだろうか?

イット!が15日訪れたのは、都内で暮らす10人家族、伊藤さん一家の自宅だ。お母さんは、朝から大忙し。
母・愛さん:
ご飯を詰めていきます、弁当用に。
朝から準備していたのは、子供達のお弁当だ。

取材班:
(炊いたのは)何合?
母・愛さん:
5合になります。毎日毎日、お米の消費はしている状態です。
平日は毎日お弁当や夕飯用に5合の米を炊くという。

伊藤さん一家は父親の竜太さんと母親の愛さん、そして8人の子どもたちと暮らす10人の大家族で、米の消費量は毎月20kg以上になるという。
母・愛さん:
5kgのお米をだいたい1週間くらいで使って、1カ月で約20~25kgくらい消費している。
父・竜太さん:
休みの日とか朝からご飯だと全然持たない。2回炊くとかも結構ある。

14日に発表された、全国のスーパーで販売された米5kgあたりの平均価格は4214円(3月31日〜4月6日)と、1月時点では3571円だったが、14週連続の値上げとなり、最高値を更新した。
食べ盛りの子供たちを育てる伊藤さん一家にとって、米の価格高騰は大きな負担となっている。
父・竜太さん:
(お米だけで)月2万~2万5000円くらい。倍になっちゃってる。

母・愛さん:
もう不安しかない。
父・竜太さん:
(値段)下がってもらわないと困る。
備蓄米効果薄で5kg5000円へ…「新米が出回っても安くならない」
家計を直撃する米の価格高騰。いつになったら下がるのだろうか?横浜市のスーパーを訪ねてみると…
取材班:
5kgのお米は、全て4000円以上で販売されています。1番高いものは、5000円を超えています。

買い物客:
高い、ずっと高い。「高級米」。
取材班:
備蓄米放出の実感はある?
買い物客:
全然、全然ない。どこ行っちゃってるのかしらって。
政府はこれまでに2回に渡り備蓄米を放出したものの、米の価格は高止まりしている。
なぜ下がらないのか?スーパーの担当者に聞いてみると…

スーパーセルシオ和田町店・食品バイヤー:
大半のそうでない流通にあるスーパーには備蓄米が流れてこないのが普通。相場が高値状態の商品を仕入れているので、値段はもちろん下げることはできないんですね。
米の価格が下がると期待された備蓄米だが、現時点ではその効果はほぼない為、スーパーでは米の値上げをせざるを得ない状況だという。
スーパーセルシオ和田町店・食品バイヤー:
(業者からの)4月の値上げ幅も大きくて、税込み5000円を超える価格になった。5月には当店で扱う5kgのお米が、ほぼ全品税込み価格で5000円超えるような販売価格にならざるを得ない。

こうした中、農林水産省は14日、卸売業者など流通の関係者らと意見交換会を実施した。

米の卸業者は「備蓄米の追加放出を表明しても、まだ眠った米があるから高い状態が続いている。新米が出回っても価格は3000円後半で推移するとみられ、安くはならない」と説明している。
(「イット!」4月15日放送より)