石見神楽で使われる神楽面を長年に渡り制作してきた「面職人」が引退することになり、最後の作品を江津市に寄贈しました。
石見神楽の演目「大江山」に登場する鬼の飾り面を江津市の中村市長に寄贈したのは、市内の神楽面職人の太田幸生さん(86)です。
太田さんは1978年から「石見神楽」で使われる神楽面などを製作、販売してきましたが、高齢を理由に2026年3月をもって引退することを決めました。
太田さんがこれまでに製作した作品は約10万個にのぼり、近年はアメリカやイギリスなど海外からの注文も増えていたということです。
神楽面職人・太田幸生さん:
(奥さんと)2人でしっかり作って送りましょう、ということでこれが最後の作品です。僕の跡を継いでくれる人が出てきてくれたらいいな。それが毎日の僕の考えです。
市は、寄贈された神楽面を市役所で展示することにしています。